先日、サム・アルトマン氏が推進しているベーシックインカムのプロジェクト「ワールドコイン」に登録をしてきました。
ChatGPTの生みの親であり、元々Yコンビネーターの代表であったアルトマン氏が関与している暗号通貨はとても刺激的です。
まず、ぼくの理解(勝手な解釈)でワールドコインの主要な主張を2点に絞ってご紹介します。
- AIが人の仕事を代替して利益を得る未来において、その利益を公平に分配するメカニズムが必要。
- インターネット上で、人間とAIを明確に区別する手段が必要。
これらの目標を達成するために、ワールドコインは利益分配のシステムにUBI(ユニバーサルベーシックインカム)を導入する方向で進めています。
しかし、UBIは「シビルアタック」(不正な複数アカウントでの受給)の防止策が必要です。
これを解決するため、ワールドコインでは人間の虹彩を使用してユニークなID発行するWorld IDが必要です。
このIDを発行するためのデバイスが銀色の丸い「オーブ」です。これにより、同一人物が複数のアカウントを保有することを防ぐようです。
このIDは、人間かAIかを区別するネット上の手段としても機能します。
人間であると確認されたIDを持つことで、そのIDの所有者が人間であると確認できます。
現在は、このWorldIDを活用するサービスはありませんが、将来的にAIと人間を区別する必要が増えるような未来があるとすれば、WorldID認証の需要が高まる可能性があります。
しかし、このプロジェクトには懸念も伴っています。
- 暗号通貨の配布を口実に虹彩データを集めているのではないか
- 虹彩情報が個人情報として悪用される可能性がある
- オーブデバイスのソースコードが公開されておらず、バックドアの有無も確認できない
- 情報管理の体制が明らかにされていない
などの問題点が挙げられています。
それでも、我々がまだ見たこともないようなビジョンを描いているアルトマン氏のプロジェクトにぼく自身、興味津々です。
私の手元のアプリには現在価格で60ドルほどの価値があるワールドコインが付与されています。
今までの人生で経験したことのない虹彩認証やUBIというおもしろいコトに、話のネタとしても乗っかってみています。
確かに、私の想像力はアルトマン氏の見ている未来の景色に追いつくことはできませんが、それが善であれ悪であれ、驚きの展開が待っていることには間違いありません。
もし、これが悪い方向に進んだ場合、それはまるでアナキンがダークサイドに落ちてダースヴェイダーになった時のような衝撃を世界に与えるのではないかと思っています笑